2006年12月23日

06.12.23のMOVIE TRAP:硫黄島からの手紙

クリント・イーストウッドの凄さ、
怖さは、きちんと「邦画」を作ってしまう、
その眼差しの怜悧さ、だと思う。

冷たいのでは、ない。
ただ描く、その姿勢が怖い。
その怖さは、事実より怖い。

栗林中将より、西郷が、怖い。
栗林中将に惹かれたはずなのに、
西郷を中心に据えるところが、怖い。

シナリオがそうなのか、
イーストウッドの創案なのか、
豪傑(と思われている)隆盛の名前を
厭戦の兵隊に付けるのが、
怖い。

疑問に思ったのは、もうモルヒネがないから
痛み止めできない、と言う場面。

そんな物、日本軍が用意していたとは、
思えない。


知ってるかい?
大東亜戦争、太平洋戦争の死者の半分以上は、戦病死か餓死、なのだ。
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2006年12月22日

06.12.22のMOVIE TRAP:007/カジノ・ロワイヤル

c-r.jpg

昨日のブログに「硫黄島からの手紙」を
書くのを忘れた。それはともかく
「007/カジノ・ロワイヤル」について。

エド・ハリスとロバート・ショーを
足して二で割ったような
ダニエル・クレイグ。

ショーン・コネリーのようなエロさも、
ピアーズ・ブロスナンのような甘さも、
ロジャー・ムーアのようなお笑い?も
ない。

と言うか、ショーン・コネリー以外の
ボンドにはほとんど興味なく記憶なく、
ミシェル・ヨーが出て堪能し、
ハル・ベリーが出て昏倒するレベル。

今度のボンドは、ビルドゥ・ユングスロマン(青春成長物語)のボンド。

短慮と言うか猪突猛進と言うか、
感情的というか無鉄砲と言うか、
とにかく強引、で、顔に似合わず可愛い。

それをボンドとして納得させてしまうのは、
華麗なキャメラワークと編集、つまり演出。

最初の、いつもの螺旋内の発砲を
ストーリーに組み入れたセンス。

出だしからCGを採用しないアクションで
観客を引っ張って考える事をあきらめさせ、
Mで締め、メロドラマを絡ませ、敵役との
心理戦でボンドを大人にし、ヒロインとの涙のラストでさらに成長させる。

最後の、名乗りで終わるカッティングの鋭さ。

ブロッコリの娘は親父を超えた、と思う。
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2006年11月29日

06.11.29のMOVIE TRAP:ダ・ヴィンチ・コード

da-vinci-code.jpg


実は、ELMの家は10月30日にはbambiが
クリスマス・イルミネーションを飾りはじめ、
いまだ発展途上らしいのです。

今日、帰宅の時に思ったのですが、
キリストのイルミはありません。

ミッキーやバンビはいます。

で、突然、予定通り「ダ・ヴィンチ・コード」に
話は移るのですが、映画は監督や役者に力があるので、
そこそこ観客の興味をつないでくれるのですが、
少しも話が見えません。

トム・ハンクスやオドレィ・トゥトゥである必要が、
少しもないのです。

と言うか、キャラが立っていないので、
観客であるELMは傍観者ですらありません。

ストーリーを、追うだけです。

で、映画に合わせて文庫本三冊で発売された原作を、
買いました。

面白いのですが、ヒーローとヒロインの顔が見えてきません。
映画を観てから読んだのに、珍しい事です。

謎解きは、予定調和のようでドキドキしません。

初期の平井和正、夢枕漠、菊池秀行、
そして五木寛之、荒俣 宏の小説の方が怖いと思うのは、
ELMが日本人だからでしょうか?
キリスト教の素養が半端だからでしょうか?

そうそう、乙一、を読まなければ・・・。
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06.11.29のMOVIE TRAP:父親たちの星条旗

この映画が、それほどの傑作に思えないのは、
もちろん駄作ではないが、時間軸の往復が
三層構造で、それが観客の集中を阻む所、
かも知れない。

現在。過去。過去の中の回想。

語り手の往還(行ったり来たり)もあるような気がするが、
誰の視点で語られている(ナレーション)のかがわかりづらく、
それも集中を殺ぐ。

息子なのか? かつての戦友たちなのか?


戦時国債のために利用された2番目の国旗掲揚者たち。
戦略も戦術も、ましてや戦闘など結局は政略に利用される。

この映画には、ワン・シーンがカットされているような気がする。
主人公が沈黙を守る機縁となったらしいワン・シーンが。


硫黄島を死守しようとした、栗林中将を描く
「硫黄島からの手紙」の方が面白そうだ。

米軍を水際で迎撃する作戦を取らず、
まるでベトコンのような戦いを行ったのは、
当時としては刮目に値する戦術だったと思う。

3日で終わるはずの戦闘が36日間も掛かったのだから。
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2006年11月02日

06.11/02のMOVIE TRAP:IZO

三池崇史の、この異様な迫力に満ちた
観念作品を、評価するとか、しないとか、
は難しい。

ただ圧倒される。

磔刑に処された以蔵、人斬り以蔵の怨念が、
時空を超え、形而下と形而上を往復し、
観念と実存の境界を越境する時、
条理は不条理に敗北し、不条理はさらなる不条理に
直面し昏倒する。

珍しく、三池監督が脚本に翻弄されている。

惜しむらくは傑作には、なっていない。

しかし、このスジに挑戦した監督の勇気と衒気は、
刮目するに、値する。

この映画を観る人も、
このブログを読む人も、
待っているのは混乱、だろう。

だが、ELMが回復に向かっているのは、
確かだ。

突然、浮かぶ言葉。


・・・奴等はすべての廃馬を殺す。
・・・奴等はすべてのラスタマンを殺せはしない。

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2006年10月29日

06.10/29のMOVIE TRAP:チェケラッチョ!!

checkitout.jpg

透(市川隼人)を中心とする
高校三年生のずっこけ三人組が、
恋に目覚め、想いを得るために
ラップにのめり込むドタバタ青春コメディ。

つづきはこちらから。↓

http://blog.mag2.com/m/log/0000208683/
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2006年10月22日

06.10/22のMOVIE TRAP:トランスポーター2

s-transporter2.jpg



最近のリュック・ベッソンのプロデュース作品は、
どうもイマイチ乗れないと言うか、最後の方に
行くほど失速感があって、観よか観まいか、悩んだりする。

でも、ヒーローがジェイソン・ステイサムだと、
二の句も継がないし、四の五のも言わない。
観るべし!!

つづきは、こちらから・・・↓

http://blog.mag2.com/m/log/0000208683/107835412.html?js


読者登録もよろしくね。
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2006年10月16日

06.10/16のMOVIE TRAP:この2週間の映画鑑賞



この2週間、いつも通り映画を
観ているのに「フラガール」を除いて、
書く気が起きなかった。

「ヒストリー・オブ・バイオレンス」
「キャッチ ア ウエーブ」
「戦2」
「ニュー・ワールド」
「単騎、千里を走る」
「ピンクパンサー」

「プロデューサーズ」
「レント」
「フラガール」
「ホールドアップダウン」
「八月の狂詩曲」
「トランスポーター2」

ようやく「トランスポーター2」で、
意欲が戻ってきた。

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2006年10月15日

06.10/15のMOVIE TRAP:「ゲルマニウムの夜」から新井浩文論へ・・・2

後半をまとめて、以下にUPしました。

http://blog.mag2.com/m/log/0000208683/

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2006年10月10日

06.10/10:「ゲルマニウムの夜」から新井浩文論へ・・・1

以下に前半をまとめました。↓
ご参考になれば・・・。

http://blog.mag2.com/m/log/0000208683/

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2006年10月08日

06.10/8のMOVIE TRAP:フラガール

s-hula-girls.jpg



フラガールのレビューをアップしました。↓
読者登録もお願いします。

http://blog.mag2.com/m/log/0000208683/
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2006年10月07日

06.10/7のMOVIE TRAP:集大成「長澤まさみ賛」

過去2年間の「長澤まさみ賛」をひとつに
まとめてみました。↓

http://blog.mag2.com/m/log/0000208683/
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2006年09月28日

06.09.28のMOVIE TRAP:ホテル・ルワンダ




http://blog.mag2.com/m/log/0000208683/
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2006年09月27日

06.09.27のMOVIE TRAP:ブロークバック・マウンテン

brokeback-m.jpg

レビューは、こちらから・・・。


http://blog.mag2.com/m/log/0000208683/

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2006年09月22日

06.9/22のMOVIE TRAP:ニッポン無責任野郎



これだけ、何も考える必要のない映画は、
珍しいですね。

源等 meets 平均.
(みなもと ひとし、たいら ひとし、に会う)

ああ、格差社会はあっても、
今ほどえげつなくない時代だった、
と名前からわかります。
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2006年09月20日

06.9/20のMOVIE TRAP:甘い人生2

bitter-sweet-life.jpg

珍しくネットサーフィンしていたら、
最後のシャドーボクシングは、
サービスカットではない、
と言うコメントがあった。

それはそれで意見の違いは構わないが、
ELMがなぜ、サービスカットと思ったか、
書いておきたい。

あのシーンは、前段で一度使うべきだった。
例えば、映画には出てこないが、
誰かの片手を切り落とした後。

どんなに非情な事もできる。
成り上がるためには、やってみせる。

そういう主人公像を示すために、
前半にインサートしておく必要が、
あった。

シャドーボクシングしながらの、
あの愉悦、成り上がりの快感を
顕す薄ら笑いを、1度は見せておくべきだった。


それがあってはじめて、
ラストシーンでくり返されるシャドーボクシングは、
皮肉を含んで映画的な感動を深くしたと思う。

何しろ原題?は「“BITTER”SWEET LIFE」なのだから。

それがないから、主人公のキャラが、立たない。
posted by ELM at 20:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | site1:MOVIE TRAP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月19日

06.9/19のMOVIE TRAP:甘い人生



自分が、ボスの年若い想い者に恋した事にも気付かず、
ボスが、その事に気づいて長年の片腕の自分を殺すまでに
嫉妬している事に、気づかず、死んで行くイ・ビョンホン。

後半は長すぎる。
傑作になったものを、と思う。

拷問の場面。
生き埋めの場面。

スケートリンクで刺される場面の
お馬鹿さ加減ときたら、恋に無知は
殺しに無知に通じる、と思った。

しかし、痛そうに刺すなあ、中村獅童似。

長すぎるこの映画で場面をさらうのは、
殺された拳銃闇ブローカーの兄貴分の仇を取るために、
イ・ビョンホンを追ってきて、敵味方関係なく射殺する、
大森南朋似。

最初の一撃の後に、さりげなく拳銃を
一回転させるなんざ、
粋、だね。

画面の片隅に、微かに見える、だけなのだ。


最後のイ・ビョンホンのサービス・カット、
シャドー・ボクシングは、不要。
女性客に迎合した分、質が落ちた。

死んだと思っていない観客も、いるようだ。


思わせぶりなモノローグが、
死者のだという不思議、矛盾を通すのは、
難しい。
posted by ELM at 21:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | site1:MOVIE TRAP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

06.9/19のMOVIE TRAP:レディ・ウェポンZERO



あの「レディ・ウェポン」から1年、
と言う惹句で1993年の映画を売る、
その根性が好きだ。

前作?が、セクシーアクションだとすると、
今作?は、エロアクションであります。

ズオ・ロン、はじめて知りましたが、
文字通りの体当たり演技です。

ポスターの衣装は合成でしょうね。

それはともかく、厭きずに観られました。
エロサービス精神に溢れているからです。
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2006年09月17日

06.9/17のMOVIE TRAP:エレファント



高校生たちの無為で怠惰で、
時に絶望的な生活が、視点を変え、
時間軸を変えてクロスする。

ドキュメンタリーが、
登場人物を前から撮るのはおかしくないか?

中学の時、そう思ったが、
この映画のほとんどは後ろ姿。

どこかへ向かう後ろ姿。
そこが怖い。

最後のクロスポイントは、
コロンバイン高校の虐殺。

何も足さない。何も引かない。
ただ、そうあるかのように、
今が切り取られる。

虐殺の今は、今も続いている。

この映画のように、誰が加害者で、
誰が被害者になるのか、
わかるようでわからない今が・・・
posted by ELM at 08:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | site1:MOVIE TRAP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月12日

06.9/12のMOVIE TRAP:Vフォー・ヴェンデッタ



面白いとは思うのは、
展開のリズムがまったりとしていて、
気を惹かれるような、気を殺がれるような
妙な演出、編集です。

それはもう最初の出会いの自己紹介からで、
仮面の男が「喋り過ぎかな?」という時点で、
これはそういう映画ねと思え、
ナタリー・ポートマンが「あなた、***い?」
と言うに至っては、このテンポは確信犯と思える。

最後に種明かし?されるように、
この映画は、人はみな「巌窟王」だという暗喩なのだ。

それにしても、ヒューゴ・ウィービング、
一度も素顔を晒さない映画に、よくぞ出ました!!!
posted by ELM at 05:33 | Comment(1) | TrackBack(1) | site1:MOVIE TRAP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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