2007年08月10日

07.08.10のDia-Lee:Sが死んだ

本当の名字を書けば、
誰か特定できるくらい
珍しい名前のSが死んだ。

一部には、きつい人、厳しい人、
と言われていたらしいが、
配属された時から妙にウマが合った。

互いに呑ん兵だったからかも、知れない。

ELMの言う事には、何でも「ハイ」と言った。
もちろん、無理な事は言わなかったはずだが、
不思議な程に従順だった。

互いに兄たらんとし、弟たらんと、
したのかも知れない。

酔っぱらって新宿の寿司屋に入り、
ふたりで四貫も食べていないのに、
1万円もぼったくられても、
面白い経験ですね、と
笑いあえる仲だった。

それほど泥酔するまで呑んだが、
相手に怒りや憎しみは生まれなかった。

ELMとだけは、すべてが笑い話にできた。


酔っぱらって終電に乗り遅れ、
品川のホテルに男ふたりで入った事もある。

迷路のような廊下で迷子になり、
気がつけば奴は行方不明。

まあ、何とかするだろう、と爆睡し
気がつけば朝。

窓から見える品川駅の行き交う電車、
乗り降りの乗客を見てから帰宅した。

数日後に会えば、タクシーで帰った、
と聞き、またふたりで笑った。


Sに遺伝性の免疫不全があった事を
知る人は、あまり、いない。

長命も結婚も、何もかも諦めて生きていた。


本社に退職の挨拶に来た時、
今思えば、永訣の挨拶だったが、
経営陣への挨拶の後で、帰りしな、
振り向いたSと互いに黙礼をし合ったと信じたい。

立場が違ってしまったから、
衆目の中で懇親はできない。


いや、それは嘘だ。

ネットトレードで、
もう一生遊んで暮らせるほど稼いだ、
という噂のSに嫉妬していたのだ。

その時は、Sの一生が長くない事を
忘れていた。


あれから2年。
2年間の一生を
十分遊んで暮らしただろうか?

それだけが気がかりだ。



この暑いのにくたばりやがって、
葬式には行かん、ぞ!

今夜は呑んだくれてやる・・・ひとりで。









posted by ELM at 21:30 | ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | site4:その日暮らしのDia-Lee | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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