2006年06月13日

06.6/13のえせ・エッセイ:乗換駅の悲劇

w杯ネタも、古本屋にトマト箱4個分、
文庫本を売ったその顛末も
ネタとしてはあるのですが、
今日は「乗換駅の悲劇」です。

あれっ、筒井康隆の小説に似たような
タイトルの小説があったような気がします。


乗換駅の階段を昇っていたら、
跨線橋を左から二人の二十歳くらいの
女の子が二人、並んで歩いてきます。

角度的に、奥の方の女の子に
下から上に目線が行きましたが、
顔の全体像までは把握しませんでした。

知らない人とはなるべく眼を合わせない。
それがELMの習性ですから。

乗換専用跨線橋を右に折れました。
二歩ほど歩いた時に、音がしました。

バキッ、とも、ガシッ、とも
ガキッ、とも聞こえる音です。

あまりの音の大きさと重さに
振り向いたら、奥を歩いていた
女の子の左の額が、中央の鉄柱に
食い込んでいます。

石田衣良では、ありませんが、
あれは「骨音」です。

隣の女の子が笑って言っています。
「前向いて歩いていないの」

目的のホームへの階段を降りて、
そっと振り返りました。

あと10分したら、お岩さんのようになるのが、
予測できました。

ごめん、とつぶやきました。
彼女は、ELMの眼を見たのです。

06.6/13の「えせ・エッセイ」でした。
posted by ELM at 20:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | site6:えせ・エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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