2006年05月14日

06.5/14のえせ・エッセイ:本の山

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ふと、今まで読んだ本を取っておいたら、
家一軒分くらいでは納まらないだろうな、
と思った。

今でさえ、本は山になっていて、
部屋の出入りにさえ、邪魔になる事が、ある。

買わなければ、今ごろ、
隠れ家的なワンルームマンションくらいは、
買えたかも、とも思う。

それに、費やした煙草代、酒代も
加えれば・・・なんて事を書くつもりは、
なかったのだ。


二十歳まで、ELMは本を買うのに、
お金を払った事はなかった。

別に万引きをしていたわけでは、ない。

駅前の本屋に行き、父が勤めていた会社の名前と
自分の名前を言えば、ツケで買えたのだ。

そして、月に一度、総額を支払いに行く。

その本屋には、絵に描いたような
凸と凹の女性店員がいた。

凸の店員さんから本を買うと、
記帳忘れがあるのに気付いたのは、
何歳の時だったろうか。

それが意図なのか天然なのかはわからないが、
それ以来、本を買う時は、その人がレジにいる時になった。

二十歳の時、父の転勤で住まいを移したので、
ツケで本を買う事はなくなったが、
今でも、その女性店員さんの顔を思い出す。

美しく、温和しやかな、人だった。

もう何年も前に、その街を再訪した時、
その本屋に入ろうとして入れなかった。


必然なのか偶然なのかわからないが、
いろいろな神々に守られ、
ELMは大きくなったのだ、と思う。

今日、古本の山を近所の個人古書店に持っていく。




posted by ELM at 06:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | site6:えせ・エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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